2007/12/20

ブルース

ブルースというと何をイメージするでしょうか?

エリック・クラプトンあたりをイメージする人が多いかな?

現代の音楽にはロック、ポップス、ジャズなど、ブルースの要素がたくさん混ざっています。


小学校の音楽の時間に習う音楽。
あれはヨーロッパの教会旋法(チャーチ・モード)を起源とした理論です。

これに対してブルースのメロディはアフリカを起源にしたもの。
今のブルース音楽は西洋のハーモニーにアフリカの旋律が乗ったものと言うことができます。

長い間搾取し続けられたアフリカ系アメリカ人たちが作りだした音楽です。

奴隷として連れてこられたアフリカの人たちは、殴り合うことや殺し合うことではなく、音楽という平和的なやり方で負のエネルギーを昇華しました。

悲しい辛い状況でも人間はプラスのものを作り出すことができる。
神の存在などなくても、人間自身が素晴らしいものを作り出すことができる。
そういう人間の素晴らしさを証明したものの一つがブルースです。

ハワイアンなども欧米に侵略されたときに武器を使わない抵抗の中から生まれといいます。

こういうことから、人は辛い状況でも、希望を持ちさえすれば、平和的にうまくやって行ける可能性があると思えます。

音楽は聴くだけという人も多いと思いますが、なんらかのやり方で自分を表現するといいと思います。

余談ですが、侍は音楽を嗜んだそうです。
刀を振り回し、時には人を殺す侍が音楽を嗜む理由は明白です。
優しい心、落ち着いた態度を育てるためです。
強い侍は優しい人間でもあるわけです。

0 件のコメント: