2007/12/15

囲い込みと引き寄せ

大きく企業戦略というか思想があらわれる部分です。

たとえばmixi。
一見オープンだけれど特定の集団に限定されるコミュニケーションの場を提供しようというのがSNSの特徴だと思う。
だからといってすべてがmixiのようなやり方じゃないとは思うけれど。

mixiは囲い込み志向が強いサービスだと思った。

自由に出入り(退会と登録)ができない。
たとえば退会すると、そのメールアドレスは使えない。

他のサービスとのリンクをあまり考えていない。
たぶん意図的にそうしてるのだろうと思う。
僕なんかは、自己紹介のページなんかには、YouTubeのカスタムプレイヤーを貼り付けたり、写真のスライドショーを貼り付けたりしたい。
百聞は一見にしかずって言うでしょ?
他のサービスを埋め込むと、ユーザーは他のサービスを知って、そっちに飛んで行くかも知れない。
そういうことを避けようとしてるんじゃないだろうか?

そして広告がうるさい。(くだらない広告が多いのも問題かも)
カスタマイズして、広告の出し方を選べないものかな?
広告収入をベースにしている会社だから仕方ないのか?

多くのユーザを獲得したものの、大きなビジョンのない人が、たまたま成功したビジネスで、独自の技術や強い技術も持たないから、こじんまりとしたものにしかならない。
そういう印象を強く受けるのがmixi。

今使っているBlogger。
これは機能的にはかなりしょぼい。
というか、デザインなども含めて、あまり練られていない印象。
ただし、Googleのほかのサービスを組み合わせることによって広がりが出てくる。
Googleの戦略は囲い込みじゃなっくて、引き寄せが強いと思う。
いろいろな方法で、ユーザを引き寄せていく。
ほとんど無料で提供されるサービスの数々。
パソコンのデスクトップアプリケーションまで無料で提供する。
ExcelやWordの代わりのものまで提供している。
Googleも広告収入が売り上げの多くを占めているのはmixiと一緒だけれど、ビジョンが大きいし、優秀な技術者が新しい技術をどんどん開発しているから、今はしょぼいと思っても、どんどん改善されて発展していく。

日本の小さなSNS専業会社とマイクロソフトを慌てさせるようなグローバルな企業の比較は無理があるかもしれないけれど、どちらも最初は1人や2人が始めている。

それぞれに長所短所はあるから、普通はそれらを組み合わせてうまく使いこなしていくことになると思うけれど、僕は志の高い方を応援したくなる。
だから応援するのはGoogleの方。
見習いたいと思う。

0 件のコメント: